【日本市況】円上昇、米大幅利下げ観測根強い－債券と株式は上昇

18日の日本市場では円が上昇。
4年半ぶりの利下げが見込まれており、焦点は利下げ幅が通常の25ベーシスポイント（ｂｐ、1ｂｐ＝0.01％）なのか、50ｂｐなのかとなっている。
9月の米利下げ観測が強く、結果発表を前に円買い・ドル売りが優勢になった。
　米金利スワップ市場では、ＦＯＭＣで50ｂｐの利下げが決まる確率が5割以上を維持している。
利下げ幅が50ｂｐでも市場は相応に反応するだろうが、「今回のＦＯＭＣは見るべき点が多く一筋縄にはいかないとみている。」
　ニッセイアセットマネジメント戦略運用部の三浦英一郎専門部長は「ＦＯＭＣで50ｂｐ利下げの可能性があり、じわじわと買いが入っている。」
　日銀は午前の金融調節で、定例の国債買い入れ額はいずれも前回オペから据え置いた。
オペ結果によると、5年超10年国債の利回り上昇を背景に銀行や保険といった金融株が買われた。
一方、ＦＯＭＣと日銀の金融政策決定会合を前に円相場のボラティリティーが高まる可能性が意識され、午後には一時下落に転じる場面があった。
　ピクテ・ジャパンの糸島孝俊ストラテジストは、投資家は米金融政策決定後に円相場が変動するリスクを警戒していると話していた。