【日本市況】円上昇、トランプ大統領の通貨安政策発言で－株価大幅安

4日の日本市場では円相場が対ドルで上昇している。
景況感悪化による米長期金利は10年国債入札の不調を受けて上昇（債券相場は下落）に転じている。
関連記事：トランプ氏、関税措置の可能性を示唆－日本や中国が通貨安誘導の場合　　円相場を巡っては三村淳財務官が実質賃金上昇に向けて懸案事項の一つといった趣旨を3日に発言していた。
石破茂首相はじめ日本政府も輸入インフレ抑制の必要性と日銀利上げ容認という点で米国と方向性は一致しており、当分は円高圧力がかかり続けるとみている。
　日本政府は通貨安政策を否定しているが、ウクライナへの軍事支援の一時停止を命じたこともドル売り・円買いに拍車をかけているとの声が出ている。
関連記事：トランプ氏、ウクライナへの軍事支援停止－ゼレンスキー氏と口論後株式　　株式相場は大きく下げ、日経平均株価が一時900円以上も下落した。
関税への懸念と円高が重なり、「リスクオフムードがかなり強い状況にあると述べた。」
関連記事：セブン株が大幅安、クシュタールの買収提案拒否する方針を示したことで欧州の指導者たちが支援を強化する方針と報道　　一方でＩＨＩや三菱重工などの防衛関連銘柄は、欧州の防衛株が軒並み高となったことを受けて上昇している。
午前の相場では米国の景気懸念や株価の大幅下落を受けて買いが優勢だった。
　10年債の入札結果によると、最低落札価格の最低と平均の差）は21銭と前回3銭から拡大し、24年8月以来の低水準。
関連記事：10年利付国債の過去の入札結果（表）この記事は一部にブルームバーグ・オートメーションを利用しています。