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【コラム】追加利上げの衝撃、植田日銀は教訓学べ-モス&リーディー

記事を要約すると以下のとおり。

世界的に中央銀行の決定はより予測可能になった。
不幸な結末は信頼の低下だろう。
米連邦準備制度は確かに世界最強の中銀だが、日銀にも責任の一端はある。
ウォール街は困難な1日に耐えたが、東京ほどの混乱には見舞われなかった。
日銀の誤りは、利上げそのものではなく、利上げが国債購入減額計画および将来の複数回の利上げ見通しを示した新たなタカ派的フォワードガイダンスと組み合わされたことにある。
しかし、日銀はそろそろ理解すべきだということだ。
 米カリフォルニア大学アーバイン校のエリック・スワンソン教授は、ワイオミング州ジャクソンホールで開かれたカンザスシティー連銀主催の年次シンポジウムで、当局者がその意図を伝える努力を強化したため、投資家の予測能力が高まったとするプレゼンテーションを行った。
 どちらかといえば、植田総裁は円相場が物価に与える影響は「無視できる範囲」だと述べた。
 だが、その3カ月後、為替相場はインフレを日銀目標の2%をはるかに上回る水準に押し上げかねない大きなリスクとなったようだ。
 何が変わったのか。
10月は流動性の低い時期になる。
 独立性が担保されている日銀だが、事実上の退陣を8月に表明した岸田首相は円安に対する国民の不満が高まっていることを説明したと思われる。
突然の利上げに対する納得のいかない説明と、円の影響に関する総裁の方向転換は、こうした懸念に拍車をかけている。
故安倍晋三元首相に代表されるような金融緩和論者は、少なくとも安倍派の影響力が弱まっていることもあり、最近は目立たない。
日銀は、2013年にデフレとの大規模な闘いを始めた黒田東彦前総裁の遺産から距離を取り続けるしかないように見える。
しかし、衝撃への忌避感も高まっている。
日本経済新聞が最近実施した調査によると、54%が7月末の追加利上げを支持している。
植田総裁はくじを引くような決断をしてはならない。
このコラムの内容は必ずしも編集部やブルームバーグ・エル・ピー、オーナーらの意見を反映するものではありません)原題:HowLongCantheBOJGetAwayWithRateShocks?:Moss&Reidy(抜粋)ThiscolumndoesnotnecessarilyreflecttheopinionoftheeditorialboardorBloombergLPanditsowners.。

[紹介元] ブルームバーグ マーケットニュース 【コラム】追加利上げの衝撃、植田日銀は教訓学べ-モス&リーディー

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