【コラム】ヘッジファンド運用者も財務長官になれる－ルビンスタイン

過去20年間の金融界における大きなテーマは、伝統的に業界を牛耳ってきた投資銀行から資産運用会社へのパワーの移行だった。
その栄誉は2017年にスティーブン・ムニューシン氏がつかんだ。
エール大学卒業後、当時新卒者を運用担当者として採用する数少ない企業の1社だったブラウン・ブラザーズ・ハリマンに入社し、以来同じ業界で活躍している。
ニコラス・ブレイディ氏（88－93年）も投資銀行のトップだった。
ソロス・ファンド　　しかし、ベッセント氏は、イングランド銀行（中央銀行）が通貨防衛のため課さざるを得ない高金利に住宅所有者が耐えられないことを認識していた。
　現在ではどちらかというとマクロマネジャーとして知られるベッセント氏は言う。
　同氏が生かせるその他の資質としては、速やかな意思決定を利点に変える意欲と、不確実な世界で複数の結果を想像する能力だ。
ベッセント氏がそもそも財務長官候補に浮上した理由を説明する。
ブラジル中銀のフラガ元総裁はソロス・ファンドでベッセント氏ほどグローバルな経済サイクルを乗り切る経験を積んできた人物はほとんどいない。
　ベッセント氏自身も3本の矢を提案した。
28年までに財政赤字を国内総生産（ＧＤＰ）の3％に削減する、規制緩和により3％の成長実現を促す、日量300万バレル相当の石油を増産する、という3つだ。
　同氏はまた、失敗の代償も理解している。
このコラムの内容は必ずしも編集部やブルームバーグ・エル・ピー、オーナーらの意見を反映するものではありません）原題：AHedgeFundManagerCanRuntheUSTreasury:MarcRubinstein（抜粋）ThiscolumndoesnotnecessarilyreflecttheopinionoftheeditorialboardorBloombergLPanditsowners.。