【コラム】トランプ氏とジェットコースターが戻ってきた－オーサーズ

トランプ米大統領が戻ってきた。
メキシコとカナダについても、その日の夜遅くまで何も言わなかった。
米国の朝方には、関税の可能性について同氏がチームに検討を要請する見通しだとの一部報道も伝わった。
　具体的とも思われる発言を受けてカナダ・ドルとメキシコ・ペソは急反落した。
　就任演説を分析すると、トランプ氏の地理的な優先事項は奇妙に見える。
メキシコはメキシコ湾の名称変更に関連してのみ言及された。
市場が政権の行動を導くガードレールとして機能する可能性がある。
　中国に関するこれまでの沈黙は、トランプ氏が習近平氏を巻き込んだ取引、恐らくは「プラザ合意2」のようなものを望んでおり、相手国を交渉のテーブルに着かせるための手段として関税を利用するつもりであることを示唆する。
中国への関税は市場を大きく混乱させる恐れがあるため、トランプ氏が議会との長期にわたる駆け引きを乗り切り、市場が歓迎する減税を実現できるという確証が得られるまでは、関税の発動を延期するのが賢明だ。
　今となってはその主張を維持するのは難しい。
市場、企業経営陣、外国政府は、その一つではない。
あと1460日のジェットコースターを覚悟しよう。
このコラムの内容は、必ずしも編集部やブルームバーグ・エル・ピー、オーナーらの意見を反映するものではありません）原題：He’sBa-a-ck.GetUsedtotheRollerCoaster:JohnAuthers（抜粋）ThiscolumndoesnotnecessarilyreflecttheopinionoftheeditorialboardorBloombergLPanditsowners.。