野村証との取引をメガバンクや保険会社が再開、国債相場操縦で停止後－関係者

野村ホールディングス（ＨＤ）傘下の野村証券の一部顧客が、同証が国債の相場操縦など不正取引の再発を防止する措置を講じたことを受け、停止していた同証との取引を再開したことが、関係者への取材で分かった。
　野村ＨＤ広報担当の富田樹弘氏は、顧客の判断になるため「答える立場にはない」と述べた。
野村証券の看板Photographer:KentaroTakahashi/Bloomberg　　財務省は、野村証を主幹事に起用する動きも一部で出ているが、大型案件では野村証が相場操縦を認めたことを受け、10月15日から1カ月間、日本国債の市場特別参加者（プライマリーディーラー）資格を停止したが、停止期間は11月14日に終了している。
　主幹事証券への取材によると、11月1日の決算会見で、「機関投資家の発注停止や社債の引き受け案件で相場操縦の影響が出ているのは事実としながらも、「収益インパクトとしては限定的ではないかと考えていると述べた。」
富裕層向け、資金運用、投資銀行など主要業務が好調だった。