欧州がロシア産エネルギー依存から脱却できない理由とは-QuickTake
記事を要約すると以下のとおり。
3年前、ロシアは世界最大の天然ガス輸出国であり、欧州はその最大の顧客だった。 現在、欧州指導者らはエネルギー供給革命を称賛している。結局、電力供給は途絶えず、大半の工場は稼働を継続した。なぜ欧州はこれほどロシア産エネルギーに頼るようになったか? その始まりは半世紀以上も前だ。 1970年、旧ソ連と西ドイツは「ガスパイプライン」契約を締結。 ドイツなど欧州諸国は近年、風力や太陽光エネルギーへの移行を開始した。 残った輸入の大半は天然ガスだった。 ロシア産液化天然ガス(LNG)をタンカーで輸入。その一部は欧州パイプライン網で他のガス源と混合される。 また米国やカタールなどの輸出国から新たなLNGターミナルに到着する非ロシア産ガスを購入する場合、代金が高くなる可能性がある。 これらの国の主要企業は、ロシアとウクライナの間で締結された現行の合意が失効した後の2025年もウクライナ経由のガス輸送を継続できる取引を目指している。フランスのトタルエナジーズは、ロシア産原油輸入や、制裁対象外の一部石油製品の陸上輸送は継続。 一部のロシア産原油は第三国の仲介業者が購入した後、他の産地からの供給品と混合され、欧州に流入している可能性が高い。欧州大陸へのパイプライン経由のガス供給が最も多い国はロシアに代わりノルウェーとなった。エネルギー料金高騰に苦しむ一部産業が生産を縮小したり、エネルギーを大量消費しない製品の製造にシフトしたりしたことなどが影響した。その結果、英調査会社エンバーによると、ガスと石炭による発電量は記録的な減少となった。
[紹介元] ブルームバーグ マーケットニュース 欧州がロシア産エネルギー依存から脱却できない理由とは-QuickTake